問題解決能力に先立つもの

問題解決能力って大切な能力ですよね。
本の学校教育は、小中高そしてもしかしたら大学も含めて問題解決能力を養う教育をしているように思います。
(目指してる。のほうが正確かな?)
 
こんな書きだしをした以上、御察しの通り、この現状を批判する記事を書きます。
え最初に書いたことは偽らざる本音で問題解決能力は生き抜く上でめちゃめちゃ大切な能力だと思っています。ただ、それ以前にもう一つ学ぶべき事があるのではないか…と。
 
そもそも人間の成り立ちは…なんて説明は割愛しますが、問題解決能力というのは問題を認知した時初めての生かされます。
逆に言えば問題を問題と認知していない段階ではなす術がありません。
 
ならば、問題解決能力の前提として問題発見能力(とでも呼びましょう)を養う教育が必要ではないでしょうか?
もし仮に、他人から言われた事をやるだけなら解決能力だけで事足りるでしょう。
しかし、「起業するなら」なんて飛び抜けた話でなくても日々の日常で問題を発見しそれを解決するというスキルは間違いなく必要になると思います。
 
冒頭に学校教育と書きましたが、近年学校教育ではトラブル、クレームの防止策として色々な問題を取り払ってきました。
運動会で順位がつかないように手をつないで同時にゴールしたり(これ都市伝説か!?)
芋掘りの芋のサイズに差が出ないように農家に無理難題を押し付けたり、アサガオの成長に差がでないように先生が世話をしたり...
これはクレームという形で具現化する「問題」を大人が先回りして解決してしまっていると言う事です。そうなると、子供は”なぜ速く走れないのか””なぜ上手く育たないのか”なんて問題に気付きそれに挑戦し解決するという機会を失ってしまいます。
中学高校と学年が上がるに連れて知識的なレベルの向上の為に与えられた問題をどう解決するかに時間を裂かざる負えないかもしれませんが、小学校においては「問題に出会う」機会をとにかく増やしてあげる。そうやって育てる必要があると思います。
あらゆる物が便利になり生活で困る物がへり便利な世の中になってきました。
その中で生活の知恵みたいなものの大切さは失われてきたかもしれません。
だからこそ、小学校ではむしろ意図的に問題に遭遇する場面を与え、その存在に自ら気付き向かって行く力を養うべきではないでしょうか?
 
 そしてその、問題を発見する能力こそ他人とは違う自分を確立する第一歩だと思います。