ノマド崇拝は危険。アタリの示した未来像
先日”なんちゃってバックパッカー”について書きました。
そのまとめとして、
本田直之さん
安藤美冬さん
四角大輔さん
彼らは会って話しても、SNS上や本の中以上に魅力的な人達です。
同時に、猛烈な勢いでノマドという言葉が一人歩きを始めました。
先に断っておきますが、僕は前述のノマド達を尊敬してますし
ノマドというのは新時代における魅力的な働き方だと思います。
僕が問題にしてるのは言葉の一人歩きの問題です。
まず。ノマドの定義を確認しましょう。
ジャック・アタリ の「21世紀の歴史」
彼は、欧州復興開発銀行の初代総裁でありフランスの大統領補佐官にもなった人物です。
安藤美冬さんも、この本から多大な影響を受けたと語っていますし、多くのノマド達のバイブルであると言えるでしょう。
彼がこの中で言っているのは、
ここで言う3つのノマドとは
です。
下級ノマドは母国での解雇などにより、低賃金の途上国などに渡る事を余儀無くされた人の事です。
ノマドの定義は本により違いますが、
彼らのワークスタイルを僕なりに纏めると、
- 時間的な自由
- 場所的な自由
そして
- 精神的な自由
を手にしていると思います。
確かに羨ましい限りですね。
僕が思うに
は精神的な自由がポイントな気がします。
ところで、これって誰でもなれるのだろうか?
有名なハイパーノマドにティモシー・フェリスという方がいます。
スモールビジネス作り、それを自動化して、週4時間の労働で遊んで暮らしています。
これって誰でも出来ますか?
正直言って難しいと思います。
ハイパーノマドとは高い能力を持ち、かつブルーオーシャンを見つけた人が到達するものです。
なぜ、あなたがノマドに憧れるかもう一度考えて下さい。
フリーターは時間と場所に縛られません。 なりたいですか?
ノマドとフリーターは違うと怒られるかもしれません。
でも、フリーターという言葉が生まれたのはリクルートがフリーターという言葉を作り新時代の働き方として宣伝したからです。
そしてその宣伝が功を奏して一時的にフリーターに憧れる人が増えました。
今のノマドブームと大同小異だと思いませんか?
確かに、近年ならではの問題も多くあります。
- 終身雇用の崩壊
- 右肩上がりの給料体制の崩壊
- 就職難
- 日本経済の衰退
どれも事実です。
だからこそ、ノマドとして生きていけるだけの力をつけたい。
そう願うのは当然でしょう。
しかし、形だけのノマド像に憧れるのではなく
本当の意味で力をつけるにはどうするか? その答えに近づく為に前述の識者から学びたいものです。